暑い街といえば熊谷や前橋が有名ですが東京都の練馬区も2018年7月23日に最高気温39.6度を記録しました。
私は練馬区民なのでこの暑さをよく理解しておりますが、練馬をよく知らない方にとっては、たまたま練馬が暑かっただけなのでは?と思うかもしれません。練馬はヒートアイランド現象の影響を受けた暑い街なのです。
練馬に遊びに行く方や住んでいる方が熱中症にならないための対策や、なぜ練馬がここまで暑いのか?暑さのレベルはどんなもの?など現地にいるからこそわかる情報をお届けしたいと思います。
練馬がどのくらい暑いか
日中は極端に歩いている人が少ない
7月~8月にかけて日中では歩いている人をほとんど見かけない程暑いです!私自身帽子と水筒を飲んで休憩しながら歩いてもクラクラして倒れそうな日があります。唯一見かけたのが水遊びができる公園で遊んでいる中学生でした。
暑すぎて学校の水遊びがなくなる
暑いからこそ水遊びで楽しめると思いますよね?練馬は違います。暑すぎて外で水遊びをすると倒れてしまう可能性があるため、暑すぎる時は水遊び自体の時間がなくなります。
学校帰りの子供の顔が赤い
外が暑いからと言って学校に行かずオンライン授業になる程IT化されていません。暑い日でも通学している子供たちの顔を見ると赤い顔しているので大丈夫だろうかと心配しています。
感じたことのない熱風
暑い時に生暖かい風を経験したことはあると思いますが、暑くてモワーンとした息苦しい風が襲ってくる感じです。サウナまではいかないのですがミストサウナくらいで霧がないので見通しが良い感じが近いと思います。
特に道路幅が狭く自動車が多いところは排気ガスによる熱風を強く感じます。
朝の8時から夕方6時まで変わらず暑い
普通夕方くらいになると日も沈みかけますし暑さが弱まると思いますよね?練馬はコンクリートで暖められた熱はすぐには冷えず、夕方6時でも変わらない暑さです。
その為外で一番活動できるのは朝だと私は思っています。
練馬が暑い理由はヒートアイランド現象
ヒートアイランド現象とは「熱の島」と言われ、都市の気温が周辺環境よりも高くなることを言います。
今までは埼玉県では熊谷が暑いと言われてきましたが今は所沢です。それはなぜか?所沢の駅前にグランエミオができたことで急に周辺が開発されマンションも多くなったことでヒートアイランド現象が発生したからです。
ヒートアイランド現象が発生する主な原因は下記に分類されており、練馬の現状と合わせてみました。
海や河川がどのくらいあるか
影響する理由:水は地面や空気の熱を奪って蒸発するので水面が多い程熱は下がります。
練馬はどう?:▲水面積は少ない方です。
練馬区は3河川がありますが川幅は狭く水量も少ないです。海からも離れています。
緑地率
影響する理由:植物は空気中の水分を熱とともに吸収し蒸発するので周りの熱は下がります。
練馬はどう?:●緑地率が高いです。
練馬は23区内でも緑地率が高い区です。
アスファルトやコンクリートの面積
影響する理由:コンクリート面積が多いほど熱をため込み熱は上がります。
練馬はどう?:×練馬はマンションや店舗が多い街です。比較的コンクリート率は高く感じます。
自動車の排気ガスやエアコン室外機からの空気
影響する理由:自動車の排気ガスや室外機からの空気は熱いので熱が上がります。
練馬はどう?:×環七や目白通り高速など交通量は多く、練馬人口から室外機も多いです。
ビルの密集による風通しの悪化
影響する理由:風通しが悪くなると熱がこもるので熱が上がります
練馬はどう?:×練馬はビルやマンションが多く道もそれほど広くないため風通りは悪いです。
練馬の暑さ指数
夏の練馬に遊びに行くならば事前に暑さ指数を確認すると安心です。暑さ指数を簡単に言うと気温ではなく、熱中症に影響を及ぼす3つの「湿度、日射(ふく射)、気温」要素を考慮した資料です。
つまり、気温よりも詳しく熱中症リスクがわかるものです。
暑さ指数は正確にいうと「日常生活時」と「運動時」で多少違いますが2つあるとわかりにくいので私の観点で下記にまとめました。
暑さ指数 | 状況 | 注意事項 | 対策 |
31以上 | 危険 | 全ての生活活動で熱中症のリスクあり (運動は原則禁止) | ・外出を避け涼しい室内環境で過ごす ・運動しない ・子供や高齢者は特に注意 |
28~31 | 厳重警戒 | 全ての生活活動で熱中症のリスクあり (激しい運動は原則禁止) | ・炎天下の外出を避ける ・涼しい室内環境で過ごす |
25~28 | 警戒 | はげしい運動で熱中症のリスクあり (積極的に休憩) | ・はげしい運動を控え、定期的に休憩する |
21~25 | 注意 | 一般的にはリスクは少ない | ・自分の体調に合わせて休憩する |
環境省が提供している今日から明後日までの練馬の暑さ指数をご覧になりたいかたはこちらです。
暑さ対策
練馬が暑いということをお伝えしてきましたので、遊びに行く時はある程度の準備ができるかと思います。暑さ対策は準備と早めの対応が重要だと思っています。
お金をかけずに工夫する
- 暑いと思ったら涼しいところへ避難(お店、日影など)
- 歩きよりも自転車(できるだけ体温を上げない)
- 帽子をかぶる
- 水筒に冷たい飲み物を入れておく
- 無理にマスクはしない
- 服を選ぶ(可能なら登山系のベースレイヤーと服の重ね着が涼しくなります)
お金をかけた対策
極寒タオル(使い捨て)
ビオレの冷タオルより長さがあるので首にかけることができます。冷感度が非常に高くピリピリするくらい冷えて1時間くらい持ちます。
使い捨てタイプなので水場がなくても袋から開けたらすぐに使うことができますが唯一デメリットと感じるのは肌が弱い方にはピリピリするので違和感があるかもしれません。
使い捨てなので自分だけではなく、人にあげれることもメリットだと思っています。
ドライベースレイヤー
通常は服1枚が涼しいと思うかもしれませんが、finetrackのドライベースレイヤーを下に着ると重ね着の方が断然涼しくなります。
理由は服1枚の場合は汗が肌とトップスの間で暖たまりサウナ状態になるからです。この課題を解決したのが、finetrackのドライベースレイヤーです。
女性用はこちらです。
山登りしないし大げさだよ~と思われる方もいると思いますが、快適さが全然違いますよ~日本の登山メーカーの研究力は凄いなと思っています。
将来の練馬の暑さはどうなる?
このままいくと温度は上昇し続けますが環境問題を重要視して国や企業が今頑張っています。
例えば、自動車業界は更なる排気ガスの削減(ガソリン車をできるだけ作らない)を進め、配送トラックも排気ガスを減らす電気自動車への切り替えを進めています。
私はこのように会社の利益だけでなく環境問題を仕事を通じて解決しようとしている企業を応援したいと思っています。ヒートアイランド練馬を卒業し、COOL練馬になる日になるように少しでも応援していきたいと思います。
他にも練馬情報の記事を書いておりますのでご興味がございましたらご覧くださいませ。
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